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Diary

野本 哲平

野本 哲平

http://teppeinomoto.com/

デザイナー。1980年3月生まれ。小学2年のときにファンタの蓋を背負ったエディットヤドカリに遭遇し衝撃を受ける。建築・デザイン・家具の製作等を学ぶ。建築的な思考を軸にラジカセから木工、衣服から都市に至るまで生活への興味は縫い目無しに幅広い。2011年に現代民具のレーベル「民具木平」をはじめた。自ら手を動かし素材や構造、作り方や在り方までを模索するニートでナードなデザインを得意とする。モノから空間・建築系の設計や制作を生業とする傍ら、日々リサーチ活動に励む。illustration : Takeshi Tomoda




民具木平の市場調査 第20回 It’s a Sony 展 ”It’s a Sony”

2017年01月30日 

ソニー創業70年、開館から50年を迎え、惜しまれながらも2017年4月1日から解体が始まる銀座ソニービルに「It’s a Sony 展」を見に行ってきました。

ソニービルは建築家の芦原義信先生の設計で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館のスキップフロア版とでもいうべき独特の「花びら構造」による建物で、僕も多いに影響を受けている。

芦原先生は武蔵野美術大学の建築学科の創設に関わった重要人物であり、経歴を調べるとマルセル・ブロイヤーの事務所で働いていたこともあるようだ。芦原先生設計のムサビの4号館は僕の好きな建物のひとつである。

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展示は1階から4階まで6つのコーナーにより構成されていて、まずはマガジンハウスの雑誌「POPEYE」による、「My Favorite Sony」のコ−ナーから始まる。

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実は僕も今発売中の「POPEYE 2月号」の138ページ、連動企画にて僕の「My Favorite Sony」を紹介させていただいているので是非ご覧いただけたらうれしいです。

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通友会!
東京通信工業株式会社はソニーの前身となる会社である。


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天皇陛下のインターホン(1949)
〜昭和天皇と侍従と女官を結ぶ、使いやすいインターホンを作って欲しいという宮内庁からの依頼を受け制作したもの〜

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電気座ぶとん(1946)

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電気炊飯器(1945)

上の座ぶとんといい、炊飯器といい、今で言うところのいわゆる「家電」というよりか、完全に現代民具という言葉が似合う様相を呈している。

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ランドセル贈呈式
すばらしいプレゼント。社員も子供もこんな感じでランドセルを贈呈されたらうれしいよなー

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デザイナーの三宅一生氏が手がけた自社ユニフォーム(1981)
夏冬兼用にするため、袖がファスナーによる脱着式。

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映像だけでなく、そのもの自体が美しいトリニトロン管
なかなか見れないいいモノを見れた。

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実家にはものごころがついたころから「プロフィール」(1980)という、これの前身のアルミダイカストの脚がついたシルバーのモニタがあったのですが、これはその後継モデルの「プロフィール Pro」
その映し出される映像や、スタッキング可能な形状の美しさはもちろんのこと、僕が思春期の頃の原宿や青山等にあるファッショナブルなブティックには必ずと言っていい程、このモニタが置いてあって、アブストラクトな映像や、ショーの映像等、僕の日常とは違うかっこいい世界が映しだされていた。


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度肝を抜かれたのがこちらのジャンボトロン。
森にそびえ立つ、高さ25メートル巾40メートルという、およそ8階建ての建物のような大きさの巨大スクリーンはなんとも異様な光景だ。
大阪万博のときの岡本太郎による太陽の塔もすごいが、つくば万博のジャンボトロンも負けず劣らずすごいじゃないか!
5歳だった僕も、かなりの盛り上がりを見せていたつくば万博には一度は訪れているはずなのだが、これはまったく記憶にない。地元のセイブというスーパーで買い物をすると「コスモ星丸」のソフトボールくらいのサイズのぬいぐるみやステッカー等が貰えた記憶がある。あれは手元に残しておけばよかったなあと後悔。
大学の卒業制作ではカセットデッキにテープの代わりに人が入れる等身大のラジカセをつくり、団地のベランダにはめ込むというミクストメディアによるインスタレーションをおこなったが、ひょっとしたら、記憶の奥底にこのジャンボトロンがこびりついていたのかもしれないなと今になって思う。


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これはそのジャンボトロン型のラジオ(笑)

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「my first Sony」群


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そして極めつけは「プロフィール Pro」型のクッション(たぶん)
あの頃買えなかった「プロフィール Pro」だけど、いまさら実物は重いからこっちをインテリアに取込んでみようかと思案中。

It’s a Sony

民具木平の市場調査 第19回 大ラジカセ展 ”Dai Radicasse Ten Exhibition”

2016年12月30日 

大ラジカセ展、最終日の夕方にすべりこみ。http://dairadicasseten.haction.co.jp/
ラジカセと、多岐にわたるその周辺文化と媒体を織り込んだ、情報量の多い素晴らしいExhibitionでした。

ラジカセそのものについては、ラジカセのデザイン! 増補改訂版 (立東舎) 松崎 順一 ラジカセ for フューチャー: 新たに根付くラジカセ・カセット文化の潮流 松崎 順一 、またはラジカセのデザイン! JAPANESE OLD BOOMBOX DESIGN CATALOG [DVD] などで、チェックしていただくとして、今回の調査報告では、ラジカセ周辺媒体の展示のほんの一部をぼくなりに切り取ってみようと思います。

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カタログ関係です。基本的には「美女×ラジカセ」という鉄板の構図ではありますが、時代や機種によって演出がいろいろで、森の中での清楚なワンピース姿の女性であったり、宇宙服を連想させるSF系、暗闇の中でジーパン一丁で正面からの強風に煽られながらゲットーブラスターを担ぐワイルド系などなど、テーマが多岐に渡っており、つくるのが楽しそう。

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竹の子族の写真です。
〜音を拡散させるため、スピーカーが上を向くようラジカセを寝かせておいている。〜(時事通信フォト)

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ラジカセのあるこども部屋をイメージしてつくられたカセット体験のコーナーです。

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壁にはつくば万博 ’85のポストカード!!
まさにぼくの世代のこども部屋はこんなかんじでした!正確な時代考証に基づくスタイリングが素晴らしいです。

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伝説の「カセットマガジンTRA」全編を特別公開。展示協力:ミック・イタヤ


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ビックリハウス

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「民間薬」
どんな内容なのだろう

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「カセットは語る」のコーナー
〜クリエイターによる「オリジナルカセットアート」や「コレクション」を紹介します。音だけでなく思い出や時代も記録するあたたかなメディア=カセットテープに何を描き記録するのか!〜

上の写真はイラストレーターの安齋肇さんの空耳アワー資料。
音だけでなく、インデックスにメモやグラフィックなどを記録できるというのが、今考えるとすごく利便性の高い媒体であったことを認識させられる。


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僕の中での今回の目玉のひとつ、イラストレーターの永井博さんのコレクション。
年末の忙しいなか、どうにかすべりこみましたが、このコレクションをみれただけで、十分にもとをとれた感があります。

〜Q ラジカセまたはカセットテープの魅力を教えてください〜

〜A ジャケットを自分で作るたのしみ、好きな曲をいれられるとか。※むかし作ったのは波の音とかを曲のあいまにいれたりした。〜


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SHARPのラテカセ、CT-6001 Color-TV THE SEARCHER のうしろ姿です。
近年アイホンのカメラがわずかに出っ張ってるとか騒がれたりしていましたが、みてください!この男らしいブラウン管の出っ張りを!!

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J-WAVEの開局ポスター(1988年)です。
デザイン:ジェイ・バイゴン
かっこいい

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「郷太」と書かれたステッカーが貼られた西寺郷太さんのコレクションです。
R.I.P George Michael

この日、幸運にも取材のために会場を訪れていたデザインアンダーグラウンド主宰の松崎さんに少しお話しを伺う事ができて、来年からの動きもさらに楽しみな感じでワクワクしています。
実は10年以上前に一度、おそらく設立されてまだそう時間ががたっていない頃に、足立区にあるデザインアンダーグラウンドの工場を訪れたことがあり、そのときも松崎さんに色々とお話を伺う機会がありました。その後、青山のシボネさんでラジカセが売られたり、本やDVDを出版されたりと、松崎さんの精力的な活動を遠目に見ていたので、今回の展示で再びお会いする事ができたのはとても感慨深かったです。
来年は「MY WAY」の発売も控えていて、ますます目が離せないです。

 

 

民具木平の市場調査 第18回 12 タオルハンガー ”12 Towel Hangers”

2016年11月30日 

今回のダイアリーでは、2016.11.1(tue)-11.13(sun)に神宮前のユトレヒトで開催された Teppei Nomoto 「Civil Engineers」から、新作11点をふくむタオルハンガー12点のアーカイヴ写真を一挙にアップします。

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2121デザインサイトで行われた「雑貨展」出展作品「雑種採集」より、赤のタオルハンガー。非売品。

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白のタオルハンガー。こちらはコンタクトレンズを入れたりする際にちょうど便利なサイズのポップアップミラーを備えたモデル。

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ステレオタイプの黒のタオルハンガー。白いグリッドにボルドーのラインが効いていてとてもかっこいいモデル。

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ZOOというメーカーがベースとなったモデル。絵に描いたような典型的なモノラルタオルハンガー。安定感のある紫とピンクの差し色。

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本体が木目の家具調タオルハンガー。北欧のインテリアにも合いそう。女性に人気がありました。

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斜めに書かれた A・U・T・O・S・T・O・P の文字がシティポップ感あふれる赤色のタオルハンガー。

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コンパクトではあるが猛々しい雰囲気の、アメリカの西海岸の男の子の部屋にありそうなタオルハンガー。

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もはや、タオルバーすらついていないタオルハンガー。ウォールシェルフという表現が適切だろうか。

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今回一番人気のモダンなシルバーモデル。

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「雑種採集」の赤のタオルハンガーと同モデル、黒×ナラのヴァージョン。色と樹種が変わるだけで印象もがらりと変わる。

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ニュースクールな玄人好みなモデル。

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ポップな赤のステレオタイプ。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平