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Diary

加藤 孝司

加藤 孝司

http://form-design.jugem.jp

デザイン・ジャーナリスト。東京は浅草生まれ。建築・デザインを横断的に探求、執筆。デザイン誌や建築誌などへの寄稿をはじめ、2005年よりはじめたweblog『FORM_story of design』では、建築、デザイン、映画や哲学など、独自の視点から幅広く論考中。




DESING ARCHIVES #1 Oak Inside

2017年05月10日 

ヒンデローペンはオランダ北東部フリースランドにある港町。伝統的に港湾貿易が盛んな町で、大西洋を通じてバルト海沿岸の森林資源の豊富な北欧諸国との交易があり、多様な木材文化が古くから栄えた町だ。干拓地として知られる天然資源の乏しいオランダにあって、港町には木工製品の文化が古くから根づいており、北欧のクラフトとも微妙にことなる木材をマテリアルにしたさまざま工芸品が生まれた。

木材製品を装飾するためにヒンデローペンで生まれた「ヒンデローペン・スタイル」と呼ばれる素朴な手描きによる絵柄は、濃い赤、青、緑とベージュをベースカラーに鮮やかな色味に特徴がある17世紀末発祥の絵付け画法。絵柄はフォークロアスタイルで花や鳥などが描かれており、素朴な絵付けは現在でも世界中でフアンが多いと聞く。
ヒンデローペンは、同じオランダ国内のヘラ・ヨンゲリウスやスタジオジョブの磁器作品を手がけることでも知られるマッカム焼きの工房がある町、マッカムにも近い。
クリスティン・メンデルツマのオーク家具コレクション「Oak Inside」は、オランダの現代アートギャラリーPriveekollektie Contemporary Artから、トーマス・アイク・コレクションとして発表されたもの。Priveekollektie Contemporary Artはオランダの彫刻やデザイン、絵画、写真まで幅広く取り扱う現代アートギャラリーで、デザインマイアミなどの国際的な現代アートフェアにも参加している。トーマス・アイクは2000年代初頭よりおもにオランダのプロダクトデザイナーとの恊働により、オランダ独自の素材と伝統に従った製品を発表しているデザインレーベル。フォークロアや工芸をテーマとしてながらも、単なる工芸とはことなるアーティスティックなアプローチに特徴がある。これまでもスタジオ・ジョブ、アルド・バッカー、ショルテン&バイーングらの作品を発表し、その繊細丁寧なものづくりには定評がある。
「Oak Inside」コレクションは、テーブル、椅子、カップボード、脚立、ボックス、スパイスミル、ラグで構成された家具シリーズで、クリスティンのサイト内のOak Insideのページをみると分かるのだが、これらの作品は多彩な色彩で描かれた1800年代のHendrik J.Lapにより絵画の中に描かれた家具を精巧に写しとった「写し」作品である。
北欧のデザイナーたちは過去の良質なデザインを良いところはそのままで、現代に見合った視点で更新=リデザインすることで、時代にあった道具やデザインを生み出してきたが、現代オランダのデザイナーたちもリデザインとは手法はことなるが、伝統をモチーフに現代的なデザインを生み出している。
装飾を施されたテーブルは簡易的な折畳み式、スパイスミルのその特徴的なかたちはテーブルの脚に由来し、ボックスはオランダの航海士が使用していた衣装ケースにインスパイヤーされている。ラグと、椅子のシートはニッティングデザイナーでもあるメンデルツマらしく、極太のニッティングによる作品が用いられており、素朴だが大胆な作品になっていると思う。
またカップボードに描かれた柄は典型的なヒンデローペンスタイルの絵柄だが、オランダには手のこんだ伝統的な寄せ木細工の装飾も有名だ。今回の作品ではまさにヒンデローペンスタイルの絵柄を得意とする専門的な工房である1894年創業の「Roosje Hindeloopen」と恊働した。
これまでも、デザインアカデミーアイントフォーフェンの卒業制作として制作された9.11以後のスキポール空港での没収品を集めて写真におさめた「チェックドバゲージ」や、消費量が世界一といわれているオランダの豚をめぐる状況をリサーチし一冊にまとめたPIGなど、当たり前な日常の背景に潜む社会の仕組みやロジックを独特のアプローチで作品に置き換えてきたクリスティンだけに、Oak Insideにこめられた意味を引き続き探っていきたいと思っている。

クリスティンのサイトでは彼女の作品をたくさん見ることができる。

常滑でガウディ?

2017年04月10日 

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常滑のまちを歩いているといたるところにやきものがあって驚く。それらはすべて生活の痕跡を感じさせ、ここがどのような場所で、どのような人が暮らし、どんな歴史をへてきたのか。雄弁に物語っているように思えた。そしてそれはさらに、ここで暮らす人々の今の暮らしをも想像させるものであった。

衛生陶器や住宅設備などで知られるINAXのミュージアム、「INAXライブミューアム」は、そんな常滑にある。常滑とはJR名古屋駅から特急電車で30分ほどの場所にあり、すこし行けば、名古屋国際空港がある、海に近いまちである。
先のやきもので分かる通り、土とやきものの魅力を伝える文化施設である「INAXライブミュージアム」には、古今東西のやきものが展示され、土に触れ、楽しむための企画がたびたび行われている、まちと人に開かれたミュージアムである。訪れた日も、光るどろだんご制作のワークショップが開催されていて、たくさんの子どもたちで館内はにぎわっていた。

今回、INAXライブミュージアムを訪れたのは、館内で昨年11月にはじまった『つくるガウディ』展をみるため。これはINAXライブミュージアム開館10周年を記念に行われているもので、このミュージアムのコンセプトであり、スペインの建築家アントニオ・ガウディのコンセプトのひとつでもある、土とタイルをモチーフとした表現の可能性を追求するものとして、建築家と職人のコラボにより、ガウディ建築を再現するというもの。

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実際に訪れた日には、天井高のある館内いっぱいにガウディが設計した未完の「コロニア・グエル教会」を再現した、アーチ状の建築をみることができた。

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本展において、本作が制作される「土・どろんこ館」など、INAXライブミュージアムのいくつかの建物も設計した建築家・日置拓人氏が手がけるのは、ガウディの作品の中でも未完の建築として知られる「コロニア・グエル教会」から着想を得たもの。コロニア・グエルは未完でありながら、ガウディが10年もの歳月をかけて逆さ吊り構造実験など、その後の「サグラダ・ファミリア」につながる構造実験をしてまで向きあった建築。今回その制作にタッグを組むのが、土の専門家である左官職人である久住有生氏、これも土からタイルをつくるタイル職人である白石普氏の二人。

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会場は建設現場さながらに、建設途中の建築、そしてそのまわりには足場が組まれている。館内に入る人はまさに建設現場に入るときのように、ヘルメットを着用する。「コロニア・グエル教会」は地下部分以外は未完で、今回のエキシビションではその地上部分の建築の一部を3人の作家たちが再現した。
土とやきものというINAXライブミュージアムのコンセプトは、タイル、土、レンガといったガウディ建築のモチーフとも重なる。

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木材で組まれた足場は、現在ではみることほとんどないが、これは19世紀から20世紀初頭という、ガウディの時代の建築現場を想起させる。
一歩足を踏み入れれば、左官やタイル貼りといった職人の手仕事を間近にみることができる。当日は二人の職人が手に仕事道具をもって、施工の真っ最中。

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左官を手がける久住氏は、祖父の代から続く左官職人の家に生まれ、海外でも修行をした経験をもつ左官界のカリスマとして知られている方。商業施設やホテル、歴史建造物の修復なども手がけ、さまざまな技法を取り入れながら、圧倒的な知識と経験なくしては成り立たない左官の魅力を世に伝えている。
左官について裏方の仕事といい、ただただ真っ平らな壁をつくるのが実は一番難しいという久住さんの仕事はこの作品においても、美しいテクスチャーをもった仕上げを実現している。

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一方、タイルを手がける白石氏は、20歳のときにイタリア・ギリシャでみたローマ遺跡やビザンチン建築に刺激を受け、タイル職人になった。イスラム建築などにみられる幾何学モザイクに魅せられ、モロッコで実際にモスク建築に携わった経歴をもつ。数々のタイルのデザインと自ら施工も行う。

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この建築に使われるタイルも本作のために特別にデザインし、つくられたもの。この作品ではなるべくシンプルに、同じ形のタイルを使い、職人自ら貼りながら考えることで、白石氏にしか実現できない表現を生み出している。

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タイルは土とのコラボレーションだが、あえて土らしい色ではなく、グリーンからブルーのグラデーションの自然界のなかにあるような鮮やかな色に仕上げられた。数種類のタイル制作は、石膏で型をとり、そこにひとつずつ粘土を嵌めて象り焼いて釉薬を施し仕上げる。

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現代でありながら、そのドームの内側には時代を越える静謐な空間が広がっている。日本なのかスペインなのか分からない本作の制作の現場に職人さんがいる風景は、なんともいえないものであった。これは公開制作を見学できる本展ならではの魅力にほかならない。
ガウディが残したスケッチなどをもとに、現代の建築家が想像しながらつくったという建築も、1/4というスケールでありながら、大きな広がりを感じさせる。左官の流麗な仕上げ、あまり日本の建築ではみられない天井のタイル張りなど、見所がたくさん。このプロジェクトが教えてくれるのは、ものをつくるたのしさ。こんな豊かな表情をもった建築を実現するのは、このものをつくるたのしさが原動力になっているのだ。

『つくるガウディ』展の会期は2017年3月31日までだったが、『完成!常滑ガウディ』展が4月15日から5月30日まで、ここINAXミュージアムで行われる。これは公開で制作された”常滑ガウディ”の完成お披露目であり、美しい照明演出とのコラボによる作品展示である。

会期スタート前日となる4月14日には、建築家の伊東豊雄氏のトークがオープニングイベントとして開催されるというから、こちらにも注目したい。
建築家、そして普段はむしろライバル関係にある左官、そしてタイル職人の緊張感のあるコラボレーション。そこからあらたに生まれたガウディの建築。目撃できるのは今だけだ。

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INAXライブミュージアムの敷地には、やきものにまつわる建造物の宝庫。昔からのこの場所にあった煙突、窯、建物などが保存され、このまちがかつて、やきものでいかに賑わっていたか往時をしのばせる。

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ミュージアムに訪れたら、ぜひ常滑散策を楽しんでいただきたい。1850年ころに建造された、常滑市指定有形文化財になっている廻船問屋「瀧田家」前の坂道にもやきものがずらり。まちの至るところにあるやきものに、このまちの歴史を垣間みることができる。

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細い路地には猫がつきもの。やきもののお店では招き猫がお客さんを迎えてくれる。

そしてここのまちのシンボル「とこにゃん」。常滑のメインストリートを崖の上から見下ろしている。

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アスリートと私たちのあいだにあるもの

2017年03月10日 

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21_21 DESIGN SIGHTで2月17日から始まった企画展「アスリート展」は、さまざまな点で私たちにもっとも身近にある「身体」について考えさせる展覧会である。
私たちはアスリートという存在についてどのようなことを知っているだろうか?鍛えられた肉体、研ぎすまされた精神性。超人的な身体能力と偉大な記録。スポーツ新聞の一面をにぎわすヒーロー。それらはどれも間違いではない。だが、アスリートとは?という問いかけの前に、ある種の天才、自分とは異なる手の届かない特別な存在と認識している自分がいる。
子どもの頃、特に男子であれば、トップアスリートという存在に惹かれ、何かしらのスポーツに親しむ。そして肉体の高揚感と精神の開放感を感じ、達成感とやがて挫折を味わう。

アスリートと私たちの違いとは、そんな日々の積み重ねや試行錯誤を繰り返すことをいとわず、自らの目標を達成するために自己の限界を乗り越えていくことができるかどうか?それは何も特別なことではなく、日常の何気ないふるまいや出来事に対し、繊細に、ときに執念深く感覚を研ぎすまし、持続的に向き合うことができるかどうかに関わっている。

自己と向き合い、努力を重ねることでのみ実現する、アスリートのある人間離れした驚異的なパフォーマンスは、それを見るものの心をゆさぶる。
もしかしたらあり得たかもしれない自分という存在に重ね合わせ、アスリートをテレビ、あるいはスタジアムで観るとき、人はそこに文字通り自らを投影しているのかもしれない。

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生い立ち、環境、食習慣、体型、社会、道具など。アスリートを構成するさまざまな要素を、映像、写真、体験型作品、スポーツギアなどの展示作品を通じ、アスリートを今までにないデザインの視点でとらえようという取り組みが本展「アスリート展」である。

アスリートをテーマにコンセプトや展示作品にまとめあげる展覧会ディレクターには、元トップアスリートで現在社会的な影響力をもつ為末 大氏、映像作家/研究家の菅 俊一氏、デザインエンジニアの緒方壽人氏(Takram)の3名がつとめる。

「驚異の部屋」では、トップアスリートの動きをモーションキャプチャー技術によってデジタル化した等身大の映像作品で目の当たりにすることができる。四面の壁をものすごいスピードで走り抜けるランナー、棒高跳びの選手ははるか天井の向こうに消えていく。この部屋の中央には走り幅跳びと高飛びの世界記録が構造物で展示される。アスリートの動きを目の前に体験することはなかなかない体験で、そのスピードと高さには本当に驚く。

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個人的に大好きな展示作品である「アスリートの体型特性」は、スクリーンの前でアスリートのポーズをとることで、ポーズをとった競技に対応するアスリートの身体に変化する体験型映像作品。これは一口にアスリートといっても、その競技によって適した体型はそれぞればらばらで、相撲なら相撲、体操なら体操というように競技に特化した多様性のある身体があるのだとあらためて感じさせてくれる。余談だが、かつては競技によって体型特性は明確には分かれておらず、体型においても完璧な一人の人間としてのアスリート像が求められたのだという。

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デザインの展覧会らしく、本展のために制作されたデザイナーによる作品も展示コーナーも用意される。

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友人でもあるデザイナーの角田陽太氏は、金銀銅のメダルをデザインした。日本で開催されるオリンピックを視野に制作されたこのメダルには鋳造と研磨という日本のものづくりの技術が活かされている。

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デザイナーの大原大二郎氏は「動線」という本を制作した。ここにはスポーツクライミングのルートが、既存の競技会場を拡張して描かれている。大原氏が描く繊細な線は日常と非日常の境界を超えていく。

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今回、スポーツギアで構成される「身体拡張のギア」の構成、会場内のキャプションの作成のお手伝いをさせていただいた。スポーツギアがフレミーングされたクールなインスタレーションはデザイナーの寺山紀彦氏によるもの。ギア選びは単に最新のものや有名選手が使用していることではなく、それを使うことでアスリートの身体拡張が起こっていること、そしてものづくりの背景があることを基準に選んでいる。また全てではないが、日本人のつくり手(職人、技術者)による、日本のものづくりが背景にあるものを中心に選んでいる。これらのギアは素材や技術の開発の歴史、テクノロジーの進化の積み重ねであり、そしてそれはアスリートのパフォーマンスの向上や記録の更新にも直結している。と同時にスポーツにおいて「人間」と「環境」のあいだにあるものが道具であり、ギアであるといえる。
最新のスポーツギアには、各競技におけるそれを使うトップアスリートの声が反映されている。そしてそれを形にするつくり手の技も欠かすことができない。「もう少しそばにいて欲しい」「あと一皮薄く」。これら感覚的な言葉は、ギアをつくる職人や担当者に向けられたアスリートの声。そんな抽象的なニーズに対して、つくり手たちはその技で応えていく。例えばミズノ製の野球バットは、丸棒の状態に加工された木材を巨大な轆轤のような機械にセットし、それをバイトと呼ばれるノミやカンナで見本を頼りにフリーハンドで削ってつくる。そしてトップアスリート用のギアはそれをつくるための道具の多くも自作されたものだ。ギアをつくるためにつくり手たちは、キャンプ場や練習場、実際のスタジアムに足を運び、選手のニーズを聞き出す。アスリートたちのみるものを圧倒するパフォーマンスはスタジアムに入る前にすでに始まっているのだ。

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SWANS(山本光学株式会社)のレンズは、「環境に適応するレンズ」と捉え展示。明るい屋外では不要な光をカットしたり、雪山では雪の反射を抑え、屋外のコートでのボール競技においてボールを見やすくするなど、環境に適応したアスリートの効果的なパフォーマンスをサポートするレンズ群。

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陸上競技用車椅子の展示でご協力いただいた株式会社オーエックスエンジニアリングのアスリート用の車椅子制作風景。手描きの図面で一点もののパーツを制作。精度はもちろんミリ単位で調整していく。

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会場構成は建築家の工藤桃子氏と高橋真人氏。各コーナーの作品を半透明なスリット状のスクリーンでゆるやかに仕切っている。
展覧会グラフィックは古屋貴広氏(Werkbund)

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「身体 コントロール」(運動の三つの要素、スペーシング・グレーディング・タイミング)の展示作品にトライしているのは展覧会ディレクターの一人である為末大氏。
普段無意識に行っている行動や行為をあらためて可視化する展示によって浮かび上がってくるのは、アスリートは私たちが日常で何気なく行っている行為を高度に研ぎすことの先に、驚異的な身体能力や記録があるということ。アスリートは私たちからしてみれば超人には変わりがないのだが、決して私たちと違う次元の存在ではない。本展がみつめているのは、アスリートとわたしたちのあいだにはあるその目には見えないグラデーションなのではないだろうか。

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「アスリート展」
会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:2017年2月17日(金)- 6月4日(日)
詳細はこちらのサイトにてご確認ください
http://www.2121designsight.jp/program/athlete/index.html

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平