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Diary

身体を動かして、世界を揺らす

2016年06月25日 

昨年、あることをきっかけにして、心と身体のバランスを崩してしまいました。

ここで座り込んでは一生立ち上がれなくなるような気がして
持ち前の(?)男前な根性をなんとか絞り出して、バランスを取り戻そうとしたのですが、
二進も三進もいかない無気力状態。そんな自分に途方に暮れながらも、
とにかく目の前の仕事はやり遂げなくてはと、床に這いつくばりながら仕事をする日々でした。
過去を嘆き、未来を憂う。とにかく「今」がすっぽりと抜けて、
どこに自分が向かうかもしれない、地に足がついていない状態だったと思います。

 

「身体を動かすと楽しいよ」。

 

そんな私にある日長年の友人が、声をかけてくれました。
私はその友人が数年前から通い始めたジムで、
充実した時間を過ごしていることは会う度に聞いていました。
信頼するトレーナーさんがいること、身体を動かすことで小さなことは気にならなくなったなど、
様々なエピソードを聞きながら、「いいね、いいね」と言葉を返していましたが、
それはどちらかというと彼女の人生にとっての「いいね」であって、
私自身はそのジムや身体を動かすということへの興味はあまり持てずにいました。
そんな私が、この時友人に誘われてなぜかすんなりと自然体で「行ってみよう」と思ったのは、
崩した体調を整えながら体力をつけたかったから、というのはもちろんあったのでしょうが、
それ以上に深い部分で、身体を動かすことで「今」という時間を取り戻せるような気がしたから、
というのが、今でこそ思う真実のような気がしています。

 

何でさっきはあんなこと言ってしまったんだろう。
締め切りは5日後に迫っているから、それに間に合うように今日はこれとあれをやって・・・。

 

などと、思えば社会人になってからはいっそう
毎日を過去や未来に費やしてきたような、そういう中でまるで子供が無心で公園を走り回るように、
「今」という瞬間に気持ちをひらいていくことが、どれだけ「今」の自分に必要か、
本能的に感じていたのだと思います。

 

「今」のど真ん中へ。
そのための手段として、運動という名のトレーニングが自分にとって必要だと思った私は、
友人に連れられて、体験トレーニングにチャレンジしました。

 

結果、

普段全く運動をしてこなかった私は、トレーナーさんにとても無様な姿をさらしたわけですが、
その一方では「今」という時間を久しぶりに実感できたのです。
息は上がり、これ以上ない負荷が身体にかかってくる。苦しい、でも気持ち良い。
そんな実感だけがトレーニングを支えるのです。

 

以来、そのジムに通うようになって半年が過ぎました。
まさか自分の人生に、運動という文脈が生まれるなんて思いも寄らない展開でしたが、
身体を知ることは、世界への入り口でもあって、
今、私は自分の世界が刻々と広がっていくのを感じています。
身体を動かすことは、自分が見えている世界を揺らすことでもありました。
揺らすことで、狭かった道が確実に広くなっていくのです。
筋肉も少しずつですが、ついてきました。わずかかもしれませんが心の筋肉も。

 

スポーツは人生そのものに置き換えられます。
だから人はスポーツに熱狂する。古くからオリンピックが世界の祭典であり、
世界の共通言語になりえた意味も、あくまで自分の解釈だけれど、
ほんの少しわかったような気がします。
そして、この運動の日々は、確かに仕事のアイデアにも繋がっていくのだから、人生は不思議です。
身体を動かすということ、オススメです。
繋がった先に生まれた新しい仕事のことは、またこのダイヤリーで書きたいと思います。
 
IMG_0617

 

オリンピック、楽しみです。命を燃やすハレ舞台です。

自分で身体を動かしてみて、世界の舞台に立つ選手の凄さを
わずかばかりでも知ることもできました。

写真は、
写真家の高橋マナミさんをきっかけに好きになった、
女子バスケ日本代表、吉田亜沙美選手でした。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
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