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Diary

忘年会でゆく年を思う。

2015年12月20日 

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今年もあと残り十日ほどとなり、一年を振り返るとともに、世間は忘年会シーズン真っ只中。このシーズンのテレビやラジオのネタの一つとして取り上げられることも多いくらい、忘年会は日本人の生活の中に息づいたリズムのように、この時期には欠かせないものとなっている。一年の終わりに、その年の出来事を振り返りつつ、労をねぎらうとともに、来るべき新しい年の抱負と目標を語り合う。かくいう僕も毎年11月になる頃には、その年の忘年会の企画をし始め、仲間にメールをすることとなる。今年もその例に漏れることなく、11月の初めにはその年の暮れに行われる忘年会の企画、連絡を始めた。

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僕が暮らしている東京の東側には、昔ながらの老舗に加え、近年世界的な有名コーヒーショップの出店や、暮らしにまつわるショップなどが出店し、小さな賑わいをみせている。来年には、有名チョコレートファクトリーの出店が予定されるなど話題に事欠かない。

忘年会は無礼講とも言われ、上司部下、先輩後輩の序列なく、楽しむものと相場が決まっている。酔った勢いの少々行き過ぎた発言もこの日ばかりは許される。

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いろいろ調べると、この忘年会というシステムはどうやら日本独自のものらしい。その端緒は室町時代にはじまり、当時は「としわすれ」として、年末のこの時期に夜通し歌を詠むこととされていたらしい。それが江戸時代の特権階級のものから、庶民文化の定着とともに明治期以降に、のちに飲食と結びつき現在見られるような、呑めや歌えやの宴会スタイルになったようだ。

日本には忘年会以外にも、集団で飲食をさる習慣は、新年会に始まり、送別会歓迎会、花見、月見など、一年を通じて行われている。とにかく日本人はみんなで集いお酒を飲むことが大好きな国民だ。

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今年の忘年会はまず、先の下町の仲間とともに行っているTFC忘年会として始まった。TFCとは台東フォーククラフト協会の略で、台東区など東京の東側ではものづくりに関わる仕事をしている人たちの有志の集まり。協会などと言っているが、毎年年末の呑み会をその活動の中心とした極めてゆるやかな集まりだ。

2007年、谷中にあるセレクトショップ「classico」店主の高橋さん、千駄木の帽子屋C.A.G.の内山夫妻、鳥越のSyuRo宇南山さん、まだお店をオープンしていなかったのちの古道具ネグラ店主夫妻、そしてのちの旅ベーグル夫妻が参加して初の飲み会が行われたのだった。

あれから8年、東京の東側にもたくさんの新しいお店がオープンし、東京に新しい地図が描かれた。そして、この地で8年間、ベーグル一筋で頑張ってきた旅ベーグルが新天地で新たな活動をスタートすることになり、この12月でこの地を去ることになった。

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TFCの忘年会が毎年年末に行われてきた根津の居酒屋「車屋」には、例年以上もの界隈のものづくりに携わる仲間たちが集まり、酒と肴を前にこの一年を振り返った。来年の抱負を語り合い、そしてこれも毎年恒例のビンゴ大会を楽しんだ。

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忘年会は単なる馬鹿騒ぎではなく、ゆく年を惜しみ年末の忙しなさを忘れ、新たな年を迎え入れる心持ちを整えるものとして、日本人の心持ちにしっかりとよい影響を与えている。

今年もいろいろとどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平