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Diary

文化散策

2015年10月25日 

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秋桜を連れて帰りました。季節の移ろいを感じる日々です。
過ごしやすい日々になったことも後押しされて外で出る機会が増えているような実感がありますが、
近頃、ご縁あって伺った場所のことを。

ひとつは、
私自身が編集ディレクションを担当させていただいている
フリーペーパーTOKYO PAPER for Cultureの発行元でもある、
アーツカウンシル東京が主催する、東京キャラバン。

キャラバンの公開ワークショップを鑑賞すべく、
去る10月10日(土)に駒沢公園オリンピック軟式野球場へ行ってきました。

 

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東京キャラバンとは、劇作家、演出家、そして役者でもある野田秀樹さんを筆頭に、
彫刻家の名和晃平さん、現代美術家の日比野克彦さんによって立ち上げられたアートキャラバンです。
5年後に待ち受ける2020年東京オリンピックに向けて、
様々なアーティストが参加しながら「東京キャラバン隊」が国内外各地に
出現し、国や地域を超えた交流を図ろうという一大プロジェクトでもあります。

その準備段階として今回のワークショップが企画され、
誰でもオープンに、その現場を体感できたのです。

2020年東京オリンピック。
スポーツの祭典は、文化の祭典でもあり、
それはきっと、私たちひとりひとりの営みを豊かにしていくものであってほしい。

だからこそいろんな課題がありつつも、開催が決定した限りには、
このオリンピックを自分ごととして捉えていきたい。
私自身はそんな風に考えています。

この東京キャラバンには、私にとっては、東京、ひいては日本の文化を改めて感じ取るための
ひとつの舞台ー。そんな気持ちで会場に向かいました。

実際の舞台を観てー、
改めて文化は生ものだと痛感しました。
このプロジェクトに賛同したアーティストたちのみずみずしい躍動感にヒリつきながら。

と同時に、野田秀樹さんらしい文化の摩擦と調和がそこにはありました。

本格始動は来年の秋からの予定。

これからオリンピックに向けてどんな膨らみが生まれていくのか、
新しい文化の幕開けとなるのか、
今後の活動が楽しみです。

 

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ふたつめは、敬愛する銀座のギャラリー、巷房のオーナーに誘われて、
写真集食堂めぐたまへ。

写真評論家、飯沢耕太郎さん企画による、
メキシコ国立写真美術館館長のトークとメキシコ料理の会に参加させていただきました。

これまた敬愛するフリーダ・カーロを生んだ国。
私自身、13年前に死者の日(日本でいうお盆のような行事)の取材でオアハカに訪れたことがあります。
まさにその取材を通しても感じたことですが、
生と死が同等に混在したような国、メキシコは、写真大国でもあります。

国立写真美術館の館長、フアン・カルロスさんがナビゲートする
メキシコの写真とアートの文化。私自身、メキシコを捉え直すとてもいい機会になりました。

そしてめぐたまのスタッフの方が準備されたメキシコ料理がまた美味しい!
13年前に味わった現地の料理を思い出しました。

 

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いつかまた、メキシコに行きたい。

 

そして最後は、映画「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」のことを。

去る10月25日イメージフォーラムにて、中村佑子監督とトークさせていただきました。
そもそも私が中村監督の作品と出会ったのは、今年のお正月にNHKで放送されていた
「建築は知っている ランドマークからみた戦後70年」です。

東京の代表的な建築が携えた様々な物語から、読み解いていく日本の営み、命の躍動。
映像からほとばしるエネルギーに圧倒されながら、
私はこの世界を捉え直すような体験を画面越しにしていました。
世界の見かたは、いつだって自分の側にあって、世界はひとりひとりの思考の癖から成り立っている。
だからこそ人生の醍醐味とはきっと、いろんな人やモノ、コトに出会い、触れ、喜び、痛みながら、
この世界の見かたを増やしていくこと。
「建築は知っている ランドマークからみた戦後70年」は、
まさに私にとって見えているこの世界を増やすきっかけを与えてくれた番組でした。
この番組を作られた方はいったいどんな人なのだろう?こんな重厚な番組を作る方は、
きっと相当にパンクな人にちがいない……。
自然と私の興味は作り手へと移行していったわけですが、
その方こそ、現在渋谷のイメージフォーラムにて公開中の映画
「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」を監督された中村佑子監督でした。

本作品公開に合わせて私はここぞとばかりに
雑誌リンネルで作品レビューを書かせていただき、
またTOKYO PAPER for Culture vol.10では巻頭鼎談に出演いただいたり….。

そのご縁からトークをさせていただく機会を監督から与えていただいたのですが、
改めて中村監督はやっぱり男前な方でした。それでいてとてもやわらかな方。

「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」。
きっとそれぞれが抱える物語とつながっていく瞬間があると思います。
映画に対する答えもまた、それぞれが抱える物語のなかで熟成されていくものだと思います。

おすすめです。

私自身、監督の目線から見る世界のひとひらを、
これからもずっと観ていきたいと思います。

 

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平