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Diary

山陰地方、だんだん

2015年10月10日 

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出雲大社本殿。
神様の横顔を拝むことから、旅ははじまった。
私はここに来るまで恥ずかしいことに、神在月、神無月という名前の由来を知らなかった。
旧暦10月。全国の八百万の神様たちが、出雲に集まってくるから、他の土地では神様はお留守になる。
したがって出雲では神在月となり、他の土地では神無月となるいう。
それを知った私は、全国各地の神様がみんな出雲に上陸するところを想像してワクワクし、
その瞬間、神様たちそれぞれの、いのちの躍動が身体に染み込んできたような感覚に襲われた。
出雲が纏う空気は、普段吸っている空気のそれとは明らかに違っていた。
出雲にまつわる神話は日本人のロマンであり、
同時に営みの根源に触れる大切な物語なのかもしれない。
それを直で感じられて、本当に良かった。
煩悩まみれな自分の身が少しだけ清められた気がした。

 

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その出雲から車で10分。
斐伊川のすぐそばにある出西窯にも立ち寄った。
1947年、5名の若者たちによって開かれた出西窯は、
柳宗悦による民藝運動の息吹がそこかしこに根付いた著名な窯元でもある。
工房内は誰でも自由に見学可能。
知らぬ間に工房の奥へと足を運んでいた私は、
職人さんたちが黙々と作業に没頭しているその後ろ姿を真近に見ることもできた。

 

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民衆による民衆のための「用の美」がここに確立されている。
作品ではなく、人々の営みに寄り添った器たちは、ひとつひとつ本当に普遍の輝きに満ちていて、
ショップではどれを購入すべきか、相当に悩みながらひとつの器(写真下)を購入。
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出西窯で用の美に見せられた私は、その余韻を引きずりながら、宿泊先のある松江へ。
この松江でも素敵なお店に出会った。
築70年以上の紳士服店を改装して生まれたそのお店の名は「objects」。

objects    http://objects.jp

外観を見た瞬間に、心惹かれてなかへと入ってみると、
一流の工芸品たちが、美しくディスプレイされていた。

私はここでラオスの少数民族が手作りしているという豆敷を購入。

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そのあたたかみある刺繍を手でなぞりながら、
良い買い物ができたなあとしみじみ実感した。

そして夕食へ。
連れられて出向いたお店は、川京。

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L字型のカウンターで、肩寄せ合って松江の味を堪能する夜。
おたすけシジミ、鰻の骨せんべい、鰻のたたき、島根のすごーいおとうふ、スズキの奉書焼など、
その味が想像できない松江の味がメニューに並ぶが、
そのひとつひとつが、想像をはるかに超えて美味!

何よりこの店を切り盛りされる店主の個性、
それを支える奥様と娘さんのチャーミングさにもやられてしまいます。

皆様、松江へ訪れた際はぜひ川京へ。
おいしい時間が約束されます。

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その翌日は松江から車で約2時間。
鳥取砂丘、そして植田正治美術館にも足を運んだ。
美術館内から眺める大山(標高1,729mの火山)が絵画のようだった。

 

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大山の近くの森では、奇しくも5年ぶりの再会を果たすことができた。
その彼は、現在ヒュッテスパルコデザインを主宰されている。(写真下)

http://sbalcodesign.com/project.html

素晴らしい環境、素晴らしい生き方に、いろんな刺激を受けた。
もっと私も思考を柔らかくしていきたい。

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山陰地方、本当に粋な街だった。いろんな資源に恵まれながら、
何よりそこに生きる人たちの豊かさ、柔らかさが響く。来年また絶対に訪れたい。

山陰地方よ、だんだん(ありがとう)。

 

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平