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Diary

634メートル

2015年09月25日 

「海と山、どちらが好き?」と聞かれたら、「山の方が好き」。と、答える確信はある。

かと言って、山が決して得意ではないし、日頃から好んで登ることもあまりない。
そんな自分がどうしてか、新潟県・弥彦山だけは、かれこれ5、6回は登っている。

最初は山好きの父に誘われて登ったことを憶えている。
その当時は、日頃離れて暮らす父との交流になれば、という思いの方が強く、
登ること、そのものに対しては気持ちは全然高揚しなかった。

ところが今では自分から父に「弥彦山登りたい」と積極的に言うようになっていて、
その気持ちの変化に自分でもちょっと驚いてしまう。

 

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弥彦山は、634メートル。
この高さは東京スカイツリーとぴったり同じなのだ。
それを知ったとき、ちょっとうれしい気持ちになった。
東京と新潟、それぞれの風景を同じ高さから見るということ。
この世界を知るための目線がつながることの親密感。

つまりは自分が育ったまち新潟と今、暮らしている東京とが、
一本の線で繋がったような気がしたのだ。

 

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約1時間15分かけて頂上を目指す。
そこから見える景色は、越後平野と佐渡島。
ああ、還ってきたとしみじみ思う。
一番落ち着くところに心がぽったり落ちたような気持ちになる。

 

4

 

水筒に入れて持参したあたたかい番茶とおにぎり。
頂上では、先にロープウェイで登っている母と合流して、
それを家族みんなで食べるのが恒例になっている。

2時間ほどゆっくりしたのち、下山。

とかく下山が苦手な私だが、
下山と同時に弥彦神社での参拝が待っていると思うと、
ちょっと足元も軽くなる。

 

1

 

弥彦神社は、弥彦山を神体山として祀る神社で、山の山麓に鎮座している。
新潟では有名な、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所。
実際「神々しい」とは、こういうことをきっと指すんだろうなということが、
足を運ぶと全身で実感する。

“いやひこおのれ神さび青雲の棚引く日すらこさめそぼふる”。
弥彦神社は、最古の歌集、万葉集にも歌われている。

 

2

 

神社好きな方も山好きな方、そして新潟に訪れる機会がある方は、
ぜひ、弥彦山と弥彦神社を一度は目指して欲しいなと、ささやかながら願いつつ。

 

6

 

弥彦に加えてもうひとつ。
茅葺の民家が集まる、小さな環状集落、「荻の島」(新潟県柏崎市)もまた、
弥彦同様、人の営みの根源に触れるような原風景が広がっているので、
立ち寄れる機会があれば、ぜひ。

 

 

 

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
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