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Diary

民具木平の市場調査 第4回 逆さ文字 ” reverse ”

2015年09月30日 

今回の調査は、名刺やロゴ等 グラフィックのデザインをするにあたって避けては通れない   逆さ文字  ” reverse ”  についてです。

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”ターャジス 人恋の色褐”

逆さ文字と聞くと多くの人がまずは連想するであろう代表格がスジャータの配達車。いざ写真におさめようとするとなかなか出会えなかったのですが、本日銀座にて撮影できました。

まずはそもそも逆さ文字を考えるにあたって、日本語の縦書き横書きについてwikipediaをベースに調べてみることにしました。

・もともと日本語は漢文に倣い文字を上から下へ、また行を右から左へと進めて表記を行う右縦書きである。

・さまざまな経緯で、文章を横方向に進めていく横書きが登場。横書きにも右横書きと左横書きが存在する。

・右横書き左横書き問題は、太平洋戦争をきっかけに活発な動きが見られる。一部では政治的イデオロギーの対立という側面も。

・左横書きが一般化する経緯はいまの読売新聞が1946年から左横書きに切り替えたあたりからである。

・ややこしいのだけど一見右横書きにみえる「1行1文字の縦書き」なるものもある。(暖簾など)

(以上、wikipedia:縦書きと横書き  からの抜粋)

 参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%A6%E6%9B%B8%E3%81%8D%E3%81%A8%E6%A8%AA%E6%9B%B8%E3%81%

次に逆さ文字そのものについても調べて見ると、matome.naver などいくつかのサイトですでに一部考察しているものがありました。

・船の船名の書き方にちなんでいる説。(船は右舷、左舷ともに船首方向から船尾に向かって船名が標記されている 。)

・逆さ文字だけでなく鏡文字なる文字がある。(鏡に映るとまともに見えるように左右反転している文字。)

 参照:http://matome.naver.jp/odai/2139399822175174201

 参照:http://www.jrtt.go.jp/01Organization/publicity/pdf/prm/no15-09.pdf

鏡文字にも惹かれるのですが、それはまた別な機会に扱うとして、改めて逆さ文字の由来の私なりの推測をまとめると、

1. 政治的イデオロギーのような何かのあらわれなのかもしれない。

2. 船の船名の書き方に倣う。

3. そもそも逆さではなく「1行1文字の縦書き」である。

の3点のうちのどれか、又はそれらの組合せというのが有力なのでは?という考えに至りました。

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”社会式株送運間久佐”

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”ワカロモ(株)”

4-DSC_0492

”園祉福東森大立区田大 会陽幸田大 人法祉福会社 1号車”

5-DSC_0486

”果青興東 社会式株”

6-DSC_0589

”便急特 ールガンカ”

7-DSC_0522

”庫倉島月 スビーサ流物島月”

8-DSC_0572

“流物スデンア”

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“ンイラーィテーケ(有)”

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“トーポスンラト ネフミ”

11-DSC_0542

“すで様神は物荷お”

“IHSINEU”

英文斜体の逆さ文字は特にオリジナルからかけ離れてなかなか難解です。

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“河銀”

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“州九 ←フェリー経由→ 京東”

「右横書き / 左横書き / 右横書き」  の事例です。

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“株式会社東京新建材社”

“社材建新京東社会式株”

会社の看板は左横書き、車は右横書きの光景です。

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“TNT”

清家清や山本山にみられるこちらのタイプは、右横文字=左横文字になるので明快な印象です。

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“ツーポス刊日”

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D

O

N

G

F

A

N

G

右横文字を中心にいろいろ見てきましたが、結局縦書きが間違いないのかと。

ちなみに今回のダイアリーを書くにあたり、普段の生活では浴びることのない相当量の逆さ文字を見続けていたところ、左横文字の文字列までおかしな見え方がしてきました。

634メートル

2015年09月25日 

「海と山、どちらが好き?」と聞かれたら、「山の方が好き」。と、答える確信はある。

かと言って、山が決して得意ではないし、日頃から好んで登ることもあまりない。
そんな自分がどうしてか、新潟県・弥彦山だけは、かれこれ5、6回は登っている。

最初は山好きの父に誘われて登ったことを憶えている。
その当時は、日頃離れて暮らす父との交流になれば、という思いの方が強く、
登ること、そのものに対しては気持ちは全然高揚しなかった。

ところが今では自分から父に「弥彦山登りたい」と積極的に言うようになっていて、
その気持ちの変化に自分でもちょっと驚いてしまう。

 

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弥彦山は、634メートル。
この高さは東京スカイツリーとぴったり同じなのだ。
それを知ったとき、ちょっとうれしい気持ちになった。
東京と新潟、それぞれの風景を同じ高さから見るということ。
この世界を知るための目線がつながることの親密感。

つまりは自分が育ったまち新潟と今、暮らしている東京とが、
一本の線で繋がったような気がしたのだ。

 

FullSizeRender

 

約1時間15分かけて頂上を目指す。
そこから見える景色は、越後平野と佐渡島。
ああ、還ってきたとしみじみ思う。
一番落ち着くところに心がぽったり落ちたような気持ちになる。

 

4

 

水筒に入れて持参したあたたかい番茶とおにぎり。
頂上では、先にロープウェイで登っている母と合流して、
それを家族みんなで食べるのが恒例になっている。

2時間ほどゆっくりしたのち、下山。

とかく下山が苦手な私だが、
下山と同時に弥彦神社での参拝が待っていると思うと、
ちょっと足元も軽くなる。

 

1

 

弥彦神社は、弥彦山を神体山として祀る神社で、山の山麓に鎮座している。
新潟では有名な、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所。
実際「神々しい」とは、こういうことをきっと指すんだろうなということが、
足を運ぶと全身で実感する。

“いやひこおのれ神さび青雲の棚引く日すらこさめそぼふる”。
弥彦神社は、最古の歌集、万葉集にも歌われている。

 

2

 

神社好きな方も山好きな方、そして新潟に訪れる機会がある方は、
ぜひ、弥彦山と弥彦神社を一度は目指して欲しいなと、ささやかながら願いつつ。

 

6

 

弥彦に加えてもうひとつ。
茅葺の民家が集まる、小さな環状集落、「荻の島」(新潟県柏崎市)もまた、
弥彦同様、人の営みの根源に触れるような原風景が広がっているので、
立ち寄れる機会があれば、ぜひ。

 

 

 

3

広島のモノ、コト、人々に触れる

2015年09月20日 

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9月11日、広島のモノ、コト、そして人々がつどう空間<ヒロシマ モノコトストア。>がオープンした。

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ストアがあるのは人々が行き交う広島市内の中心部、中区袋町。このエリアはアパレルや雑貨、ヘアサロン、今のトレンドを感じさせるレストラン、ローカルな食堂などが軒を連ねる広島市内随一の繁華街。
ストアは1階正面右側にある階段を上がって2階から始まる導線。アクセスの良い立地でありながら、このわざわざ感が面白い。

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2階には、江田島でつくられる焼物、吹きガラス、安佐南区の無水鍋、広島の子供服やジュエリー、鍛冶屋さんが作るオブジェなど、ここ広島で作られたものが、一筆書きで描かれたような壁面やお座敷のような展示台などに置かれ、それぞれが優位性をつけられることなくフラットな関係性の中で展示販売されている。まずは、広島生まれのプロダクトたちを体験してもらいたいというコンセプトが体現された空間だ。

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ストア内で2つのフロアを繋げるのは印象的な螺旋階段。1階にはライブラリー、キッチン、喫茶スペースなど。広島生まれのスピーカーで心地よい音楽が流れるラウンジ的なスペース。

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通称<ビッグスイング>と名付けられた折戸がしつらえられた1階正面ファサードは、屋台やカウンターにもなる。この場所で行なわれるときどきで変化するコンテンツを柔軟に受けとめ、街に向けて発信していくヒトコトと街との接点になっているようだ。

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現在、1階のキッチンでは、先日のオープンから期間限定で、宮島にある珈琲豆の焙煎所を備えたスペシャリティコーヒーの<伊都岐珈琲>のコーヒーを愉しむことができる。このちいさなキッチンは広島の食で躍動感あるモノコトヒトを繋ぎ発信していく場になる。

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パッケージも美しい刺繍針やまち針。これは300年以上続く広島針の伝統を受け継ぎ広島で作られる裁縫針メーカー<チューリップ>のもの。広島県は実は手縫針、まち針の全国生産量の9 割を誇る産地。しなやかで曲がりにくいなどの特徴をもった高品質の鉢として知られる。ヒロシマモノコトストアでこの待ち針に出会うまで、まったく知らなかったそんな広島のものづくりの歴史の一面。伝え、知ることができるのも公共性をもった開かれた<場>が果たすべき役割だろう。

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縁側のようなスペースの大きな窓からの陽が降り注ぐ窓辺には広島の盆栽が置かれている。

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広島にまつわる本や作家による書籍もセレクトされる壁面のライブラリー。それらは1階喫茶スペースやラウンジで自由に閲覧することができる。現在は閲覧のみだが、今後は気に入った本を購入できるようにする計画もあるという。

<ヒロシマモノコトストア。>に置かれるものは、この街で活動する、デザイナー、選書家などのクリエイター、複数の目利きたちによってセレクトされているという。複数の専門家がそれぞれのセレクトしたものが一同に介するマーケットというエディトリアル的な形式は決して新しいものではないが、ヒロシマモノコトストアに置かれたものはローカルな魅力をもったものをローカルたちがリアリティをもって選んでいるという点に、今後表層的なセレクトではないモノやコトが有機的に繋がっていく予感のようなものを感じる。
そしてこのプロジェクトでは広島に在住する彼ら目利きたちの名前をあえて明かさず、モノコトを読み解き咀嚼するアノニマスな存在の人々<read>と呼び、広島発信のモノや情報をより有益なものに読み替える触媒、媒介者として位置づける。
それはいわば従来、中心に対する周縁と位置づけられていたものが、ローカルの新しいスタイルやそこに内包するビジョンを具体的なモノを通じて提示することで、中心とそしてさらなる周縁に対して影響を及ぼす。ここはそんな兆しを感じさせる場所であることは間違いがない。

<ヒロシマモノコトストア。>
広島県広島市中区袋町2-5
http://www.monokotostore.com

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平