1. TOP>
  2. Diary>
  3. かたち

Diary

かたち

2015年04月10日 

かたちは、とても奥行きの深い言葉だと思う。
見て触れる物の姿から、見て触れない物事の姿まで、いろんな意味を持つ言葉。

フェティッシュ

そのなんとも言えない愛嬌あるかたちに心惹かれて、
我が家にやってきた2体のフェティッシュ、Fetish。
ここ2年ほど、定期的に根室に通っている私は、guild Nemuroでフェティッシュを購入しています。

インディアンの部族の内の一つ、ズニ族がお守りとして持っているフェティッシュは、
石や貝殻やシカの角などを材料にしながら、動物の形が彫られています。

 

……ズニ族は猛獣を恐れていた。
そこであるとき雷を動物に落とし、動物達を石にしてしまう。
けれど、動物の魂は石の中で生きていた。
以来、ズニ族は動物の形をした石を見つけると、
その秘められた力を信じて持ち去った。
やがて道具を手にいれたズニ族は、石を削って動物のかたちを作ることで、
力を手に入れようとしてきた。

 
私の手元にあるフェティッシュは、そのかたちです。
私は熊を持っていますが、いろんな動物のかたちがあって、それぞれに意味合いも違ってきます。
これがまた触っていると心が落ち着いていくので、とても不思議です。

FullSizeRender

自然のかたちというと、もうひとつ想い浮かぶのはこの作品です。

アクリルの中に、本物の綿毛のタンポポが封印されているこのオブジェは、
井上隆夫さんの作品で、3、4年前に恵比寿のPOST(当時はlimArt)で購入しました。

タンポポはかたちが一定になれない、流れゆく消えてなくなる儚い存在です。
まさにそれが生の躍動でもあるわけですが、この作品は、
アクリルという道具によって時間が支配され、かたちが生まれている。
そのかたちが私はうつくしいと思いました。

そして、
これを眺めていたら、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)でもうすぐ始まる、
『クリエイティアーネ・レーア 宙をつつむ』が本当に待ち遠しくなります。

いつの時代も、命や存在の根源にかかわるかたちを見ると
祈りたくなるのがまた、人間の性だと思います。

IMG_9767

« 3月 2015年4月 5月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平