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物の生き様 -Contextual Objects-

2014年09月30日 

僕は映画を見るのが好きです。
そんなに造詣が深いわけではないけれど。

自分以外の「人の生き様」を、少し俯瞰で垣間見える事って、現実の世界にはあまりないじゃないですか。それこそ映画の登場人物は、フィクションである時もあるけど、それも含めて映画の面白さかなと。

人が時間軸に溶け込む時、そこにストーリーが浮かび上がる。
それは僕ら人間の人生そのものと同じだからこそ、映画を見ていると自分と重なったり比較できたり。
だから映画は面白い。でもそれは映画だけ・人間だけでしょうか?

僕はお店で売っている物よりも、どこかで使われている物の方が好きです。
同じ物だったとしても、ショップではあまり気にならなかったものが、飲食店で使われていると妙に
気になってしまう。

それは、誰か持ち物になることで、物がその人の人生に取り込まれ、背景を伴って生き生きと見えるから。使われることで、物が生きている状態になるんじゃないかと。

で、写真を撮るか、探して実際に買ってみて使ってみる。
物によっては自分の人生に取り込んでみると、そこまで魅力的じゃなかった事も多い。
そういう時は敢えて「これは買って自分で使う物ではなく、どこどこの店で使われている姿が僕は好きだったんだ。」という結論に行き着くんです。

こんな使われ方したら物も本望だろう、というものから
その人の人間性が垣間見えるものまで

まずは僕が見つけた
誰かの人生に背景化された物、「物の生き様」を少し紹介したいと思います。

 

British actress and singer Jane Birkin leaves the Elysee Palace in Paris
芸能人が持っている系は嫌いなんですが、この人は別格。
ジェーン・バーキンのバーキンバッグ。本人曰くバーキンはこうやって好きな物を詰め込んで使うのが一番合っているとのこと。しかし、これはバーキンの概念を見事に打ち破ってくれています。

 

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青山スパイラルで数年前に行われていたクリスマスコンサートの開催直前の風景。
クリップライトが譜面を照らしている姿がとても綺麗でした。

 

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カフェの席についた時に、初めてその見やすさがわかりました。
椅子に座ってますから。

 

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セメントデザインのHappy Face Clip。既に10年超えのロングラン商品です。
公私ともに仲良くさせていただいているのですが、これはなかなかハッピーな使い方だなぁと。

 

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リチャード・ハッテンの子供用のコップDombo。カラーペンを一杯入れてはいどうぞ。
これは我が家での使い方ですが、知人の画家さんもたまたま同じ使い方をしてました。

 

物を大切にしましょう。
という言葉があります。でも、これは1つの物を長く使うという意味だけに留めておくにはもったいない。物が多い時代だからできる、物を大切にするやり方があると思うのです。ガイドラインに沿って使うだけではなく、もっと物と仲良くなれば、それは自分の人生を表現できる何かになる。
僕らが知恵と愛情を持って、物に接していけば・・・。

これらはほんの一部ですが、また幾つか紹介をしていきたいと思います。

はじまりのフィールドワーク

2014年09月26日 

3度目の根室は、1年でもっとも過ごしやすいという秋に訪れた。

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到着した根室の天候は生憎の雨模様だったけれど、空と海の青の深さは変わらず美しく、鋭かった。青に包まれた納沙布岬で深呼吸しながら、根室に私は帰ってきたんだ、と実感。想像よりも肌寒く、guild Nemuro(http://www.guild-nemuro.com/)ではすでに薪ストーブが活躍していた。

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今回は、目的が明確な旅だった。今年の夏に根室文化推進協会が立ち上がったことを記念して、その関係者と地元住民を集めた交流会に参加するためだ。
2011年11月に東京から根室に移住したジュエリーデザイナーの古川広道さん。根室文化推進協会とはそんな古川さんを代表に、ファッションデザイナースズキタカユキさん、恵比寿に拠点を構える本屋POSTの中島佑介さんらと地元住民たちによって結成された。

根室の資源をもとにデザインやアート、食などを始めとする文化的な活動を通して、新しい暮らしの在り方を探求する。

そんな協会の目的に関心を抱き、また賛同した人々がこの交流会に集った。会が行われる場所は、廃校になった小学校。今後、協会の活動拠点にもなるこの場所で、協会のメンバーが見守るなか、古川さんは宣言していた。

地域と移住者をつなぐホームページの開設、会報誌の発行、根室の魅力を発信する雑誌の発行。そして2020年東京オリンピック開催に合わせて、根室では大規模なトリエンナーレをひらきたい、などなど。

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食は人の心を繋ぐ。

この交流会のための料理を創作したのは、目黒でビストロBEARDを営む原川慎一郎さん。エゾジカのハンバーガーを始め、根室産の旬な食材を使ったカルパッチョなど、色とりどりの料理がテーブルに並んだ。

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美味しい料理を食べ、地元の人々と対話をしながら、少しずつ、少しずつだけれどこの協会の輪郭が、可能性が、自分のなかで立ち上がってくる。

今欲しいものは答えじゃない。生きていくことの本質を問い続けることが大切な気がする。根室にはたくさんの問いがある。そして生きる術がある。

何かに導かれるように魅了されたこの土地で、私は今後、何を感じ、何ができるのか。これから長い長いフィールドワークがはじまる予感がした。

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その高揚感が何よりの自分へのお土産となり、2泊3日の根室の旅は終わった。

ところで、guild Nemuroでは前回に続いて今回もまたzuni族のお守り、フェティッシュを購入した。前回手にしたお守りはクマ。そして今回も選んだものはクマ(写真)。

「クマは西を司る動物で、強さ、内省、癒しの意味がありますよ」と店主の中島さん。

本能的に求めている……? 触れていると、どこか心が落ち着いていくから不思議。次に根室に訪れるときには、自分はどのお守りに惹かれるのだろう。今から楽しみだ。

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インテリアにもとけ込むペットグッズの新しい流れ。

2014年09月20日 

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日々の暮らしを豊かにしてくれるパートナーであるペットとともにすごすひととき。ペットのいるライフスタイルが浸透しているいま、愛するペットにとって心地よく楽しく、インテリアにもマッチするペットグッズの新しい流れが生まれはじめている。

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猫と小型犬用の自動給餌器PETLYは、ペットのための自動給餌器とは思えないスタイリッシュなデザインで、現在注目を集めているペットグッズ。この製品を開発したのはペットと飼い主がともに心地よく暮らすための製品を提供する企業として設立された「RINN」による初のプロダクトだ。ターミナルタイプのフォルムは、省スペースでありながら安定感があり、でっぱりのないシームレスなデザインがとても美しい。タンクの容量は1kgとたっぷりあり、毎日の餌の保存容器としても常用できる。マシンは直感的に扱うことができ、シンプルな操作性も優れている。RINNではこのPETLYを皮切りに、いままでにない、人とペットの暮らしに親和性の高い、ペットグッズの開発をしていくというから、今後の展開がとても楽しみなブランドである。

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犬を中心としたペットのためのグッズなどで人気のショップ「FLAVOR.」は、ファッションとリンクしたペット関連のプロダクト開発で、この分野でも先駆的な存在だ。ペットグッズというと、なぜかカラフルでファンシーな印象のものが多いが、FLAVOR.のプロダクトは、ペットにとって楽しさを提供する遊びごころを持ち合わせながら、ペットとともに暮らす人間の遊びごころも満たしてくれる、ファッション性の高いカジュアルなアイテムがそろっている。
なかでも上の写真のCAT HOUSEはFLAVOR.オリジナルデザインのロングセラーの人気商品。宇宙船のようなユニークなフォルムに、ラタン素材の優しい風合い。インテリア性の高いスマートなデザインは、どんな空間にもマッチする。オリジナルのクッションとセットで使えば、ペットが気持ちよく寛ぐ姿をみることができるだろう。一度でもペットと暮らしたことのある人なら、リラックスしたパートナーの姿をみることほど、心休まる時間はないことはご存知のはずだ。

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41世紀による#catstudyhouseは、小指で容易に移動できるほど軽量でモビリティ性能の高いペット用テント。41世紀は家内制手工業をテーマにかかげたハンドメイドのブランド。#catstudyhouseは41世紀デザイナーの倉橋氏の現在の愛猫との出会いによって生まれた背景をもったプロダクトだ。
テキスタイルを立体的に裁断し、それをテントのかたちに縫い上げ、4本の竹籤の棒を構造体に自立する構造。

張りのあるかたちは、まさペットにとっての小さなテントそのもの。ベッドや床の上において、ペットのためのお昼寝などの仮設の住居としてはもちろん、遊具として使用してくれたらより楽しいペットとのひと時が待っている。頭頂部にあけられた穴は、テントの中に入ったペットの天窓であると同時に、飼い主と遊ぶためのコミュニケーションスペースともなるから面白い。遊びながら興奮したペットは、この穴から顔をのぞかせ、飼い主をかわいらしく挑発してくれるだろう。

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上の写真は、最近発表されたばかりの、FLAVOR. × 41世紀による#catstudyhouseのニュープロダクト。モノクロームの波と山を抽象化したシルクスクリーンプリントは、このペット用のテントを、よりモダンな印象に仕上げている。ペットとの暮らしを日常的に実践する両者だからこそ生み出し得た、ファッションともリンクした良質なインテリアプロダクトたりえているのはさすがだ。

思いやり、配慮、優しさ。ペットと良好な関係を築くことで、人間が得るものは少なくない。ペットとともにすごすかけがえのない時間を、より楽しくしてくれるファッション性もともなったペットグッズの存在は、わたしたちの日々の生活をより豊かに楽しくしてくれることは間違いがない。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平