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Diary

島を想うとき

2014年07月25日 

父が転勤族だった私は、小学校が3回変わっている。住んだまちにはそれぞれに想い出があるけれど、一番鮮明に思い出すのは、佐渡島での日々。私はこの島で小学1、2年生の2年間を過ごしている。

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佐渡島は沖縄本島に次いで、日本で2番目に大きい島だ。新潟県西部に位置する島であり、東京23区の約1.5倍の面積を誇っている。人は、佐渡島と聞いて、何を思い浮かべるだろう? やっぱり、まずは日本を象徴する鳥「トキ」だろうか。ほかにも佐渡金山、たらい舟、鬼太鼓、文弥人形・・・。挙げてみると、なかなか濃い文化に支えられた島だなあとしみじみ思う。こうして今でこそ、そのまち特有の文化に想いを寄せるものだけれど、住んでいた当時は7歳、8歳。文化なんてそっちのけで、友達ができるのかどうかの方が、よっぽど重要なテーマだった。世代によって、この世界の見え方は変わる。それが、人生の醍醐味なのだと思う。

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新潟港からカーフェリーで、約2時間。佐渡・両津港へ。

昨年の6月、約20年ぶりに佐渡島を訪れた。2泊3日の旅。先に挙げた佐渡の文化にはほとんど触れて、すべて堪能した。でも私の心のど真ん中を突いてきたのは、大野亀一面に咲き誇る、数十万本ものトビシマカンゾウだった。この瞬間に命のすべてを捧げるカンゾウたち。それを眺めながら、佐渡で暮らした日々のこと、それから長い長い時間を経て、今、再び同じ場所に立っている自分を初めて意識することができた気がした。

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もし、佐渡に興味があったなら、カンゾウが満開になる5〜6月をめがけてぜひ訪れて欲しい。

また最近は、自然派ワインで世界的に有名な醸造家・ジャン=マルク・ブリニョさんが佐渡に移住し、注目されている。彼が手がける粋なワインバー「La Barque de Dionysos(ラバルクデュディオニゾス)」は、真野新町にある。

そして、佐渡島の名産物には、おかさ柿というものもある。甘くてジューシー、種がないのでとても食べやすいおけさ柿。佐渡を離れた私の実家に、毎年かかさずおけさ柿が届くのは、当時通っていた小学校の担任の先生のおかげだ。お世話になったのは、わずか2年間というのに。人の縁って、不思議で本当に尊い。実は、この島に訪れた最大の理由は、その先生に会いたかったから。20年ぶりの先生の笑顔。手のぬくもり。再会した瞬間、私は佐渡に縁があったことを、心の底から感謝した。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平