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Diary

その街の文化が染み付いた場所

2014年07月10日 

空の青さと雲の白さ。そのコントラストの鮮やかさに目を奪われる夏はもうすぐそこ。ふと思い返すと、公私ともにこの季節は、どこか遠くへ出向くことが多い。

日常から非日常へ。

体感する時間の速度は変わり、目に映る風景やモノの違いに刺激を受けながら、行く先によっては言語や習慣の違いに戸惑いながら、五感を尽くしてその瞬間瞬間を楽しむ。 旅先での過ごし方は人それぞれだけれど、その街と自分との間にある境界線のようなものを取り除いていくには、街中にある老舗の喫茶店と本屋に足を運ぶのがいい。なぜならそこには、人の営みとともに染み付いた文化があるから。

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例えばニューヨーク。

創業1964年。過去にウディ・アレンの映画『ハンナとその姉妹』(1986年) を始め、多くの映画の撮影に使われた『Pageant Print Shop』。長くニューヨーカーにも親しまれているローカルな同本屋は、現在イーストビレッジにある。小さい空間には、おもにニューヨーク市に焦点を当てた古い地図や版画などで満たされていて、ここへ来ると1、2時間は平気で居着いてしまう。膨大な商品を手に興奮しながら、本当に持って帰りたいものだけを選別していく作業が、悩ましくも幸せだ。この街が育んだ知性が、どこか地肉化していくような感覚になる。

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Exif_JPEG_PICTURE写真 1

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その後は同じくイーストビレッジにある、アメリカンティールーム『Podunk』へ。物語に出てくるような、小さなメガネを鼻にひっかけたおばあちゃんが切り盛りしている『Podunk』。80種類近くもある紅茶は、おばあちゃんが世界中から取り寄せた1点ものティーポットで淹れてくれる。その紅茶を、さくさくの手作りスコーンとともにいただくうちに、自分もこの街の輪郭の一部になれた気がするから、本当に不思議だ。

 

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この夏はどこへ行こう。どこへ行こうとも、その街の文化が染み付いた喫茶店と本屋は、やっぱり欠かせない。その街を知るための大いなる手段だから。

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Authors

加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平