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Diary

fukuoka, DESIGNING?, 2014, impression.

2014年05月20日 

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5月18日まで開催中だった福岡発の「DESIGNNIG? デザイニング」展に行ってきた(5月9日から10日間開催)。デザイニング展は「デザインが街を変える」をキーワードに、2005年にはじまったデザインイベント。10回目を迎えた今回は、10年前のスタート当初の予定通り、事前に今回がファイナルエキシビションであることが発表された。

デザイニングはデザインのイベントとしては、いわゆる「デザインされた物」の印象が比較的少ないデザインイベントである。もちろん、デザイニングのメイン会場となっているIMS(天神1-7-11)の吹き抜けの地下にあるIMSプラザや、街のそこかしこに散りばめられたデザイニングのフラッグが掲げられた各会場では、質の高い新作プロダクト、ファッションやアートなどが発表されてきた。 博多の中心市街地である天神に位置する商業施設IMSを、デザイニング自体の「インデックス=索引」として、そこから街へ広がって行くように仕掛けられたアイデアは秀逸だし、それは、この街における人とデザインとの距離感の近さを象徴してもいる。

2008年のデザイニング展の年から数えて6年、毎年デザイニング展をきっかけにこの街を訪れている僕にとって、福岡という街を「デザイン」をキーワードに巡ることで見えてくるものは、この街にはデザインされているものが十分に溢れているということ。 そういった意味では、完成形の作品だけではなく、そこからはじまっていく物事のきっかけとしてのワークショップや、いまそこで起こっていることを共有する場としてのトークイベントなどで、デザインをコミュニケーションのツールとして、街と人をつなぐことを試みてきたデザインイベントがデザイニングであるならば、この10年間で、その多くは達成されつつあるように思う。

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デザイニングは、デザインが、人や人に及ぼす感覚だけでなく、街、しいては、そこで暮らす人びとにとって、デザインに何ができるのか?そんなシンプルだが、壮大な問いを、この街に暮らす一人ひとりに投げかけ、問いかけ続けてきた。 そこでは、東京から訪れる僕のようなものにとっては、そこで繰り広げられてきた福岡に固有の問題意識は、実は東京や他の都市でも同じような問いになりうるのではないか、という普遍的な問いという気づきを与えてくれてもいた。 福岡は個人的な友人知人も多く、街の規模感が街歩きをするのにほどよく、食べる物も旨いので、いつ訪れても楽しみのつきない街だ。

今年のデザイニング展では、街の紹介者として、福岡中心市街地のそれぞれ特色あるエリアで活動するキーパーソンたちが、その街のお店やオススメスポットだけでなく、人や活動も紹介していることが印象に残った。
どの街をおとずれても、その街のことは、その街に暮らす友人たちに聞くのが楽しいと思っている僕にとっても、この企画は、大いに役立ったし、この街に暮らす人にとっては、見逃していた既存の価値の再発見、そしてこの街を訪れる人にとっての良質な情報のストックになるだろう(だから、デザイニングの今年のガイドブックは、大切に保存しておいたほうがいいと思う)。 ここ数年、情報はよりローカルなもののほうが、信ぴょう性があるし、価値があると個人的に思っている。友だちや、その友だちから教えてもらった情報は、いつでも街歩きの参考になる。 そんな、街の情報は、デザイニングのウェブサイトや、オフィシャルガイドブックなどで、いまもみることができる。

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さて、今回のデザイニング展で印象に残った展示ナンバーワンは、長浜エリアにあるファッションブランド「FUJITO」の旗艦店Directors(長浜2-4)で発表された、福岡と東京を拠点に活動するデザイナー、二俣公一氏がデザインした靴専用のスツール「SHOE STOOL」だ。 こちらはFUJITOのブランド設立10周年限定アニバーサリーアイテムとしてデザインされたもので、この秋には1950年代創業のイタリアのファニチャーレーベル「OPINION CIATTI」から再リリースが予定され、今年のミラノサローネでも発表され話題になったもの。その希少なFUJITOオリジナルバージョン3色と、OPINION CIATTIバージョン、アイデアスケッチ、パーツがみれるということで、とても興味深く拝見した。こちらはまた別の機会に詳しく。

DESIGINIG?
会期:2014年5月9日(金)〜5月18日(日)
会場:福岡市内各所

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加藤 孝司加藤 孝司
水島 七恵水島 七恵
野本 哲平野本 哲平